トチノキ

2008年09月23日


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トチノキ:食(果実)

標高が低いところから1,300mくらいの高い山まで、野尻湖付近にはたくさん生えています。そして大量の実がなります。冷害の年にも取れることから、昔から救荒食物として貴重な存在でした。山の動物たちにとっても、ブナやヤマブドウ、サルナシの実などと共に主食なのだと思います。

ところが昨年(2006年)の秋は、ここ40年くらいの中でも経験したことがないほど、山には木の実がなりませんでした。ヤマブドウは極少、サルナシは皆無、ガマズミも極少、そしてトチの実も平年の30%程度に思えました。だから秋初めには山奥にいたツキノワグマも、秋中盤からは餌が少なくて多くは里に下りたようです。

トチの実からトチ餅を作るのですが、とても手間がかかるので、何だかんだ言って私はまだ試していません。これを信州では「づくがない」と言い、ある人は「俺はトチモチ(土地持ち)じゃないからね」となげきながらつぶやきます。

 

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若い芽が開き始めたころの様子です。

 

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きのこ狩りで森を歩いていたら、鈴なり状の見事なトチの実を見つけました。秋、9月23日の様子です。陽をいっぱいに浴びていました。

 

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ボリューム満点ですね。写真を撮ろうとしている間に、一匹のハチがやってきました。実を食べるのでしょうか?

 

   

 

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